201308月28日

【市役所新庁舎ってこんな感じ 2⃣】

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例:
新庁舎には「茶室」「陶芸室」「音楽室」があります。
そして大きな「多目的ホール」もあります。
近隣のナカイチやアルベにも同様の設備がありますが、
そちらは有料ですが、市役所は無料です。

 

 

【茶室、ホール、陶芸室】

 

市役所の中に、公民館が併設されます。
併設といっても、建物的に一体化します。
結果、市役所の中に茶室、陶芸室、音楽室、
プレイルーム、多目的ホール、
種々の会議室が造られます。

これで、

アルベ、アトリオン、ナカイチ、市役所という、
秋田駅から直線上に同様の機能をもつ建物が並びます。
しかし、この市役所が唯一、他と違うところは、
利用料が無料であるということです。
市は、駅前・ナカイチに賑わい創出を模索しながら、
近接地に一層好条件な施設を
自ら作り上げるという難解な方針のようです。
今後、文化会館をどうするのか、もっか議論中に。

 

 

【窓口は1階と2階に分散】

 

私達一般市民が主に利用する窓口は、
1階と2階に分散して設けられています。
2階には、エレベーター、エスカレーター、階段の
いずれかで向かいます。
一見不便がなさそうですが、
足腰の悪い方、妊娠中の方等々、
少しでも移動距離を少なくしたい方にとって、
エスカレーターであれ、エレベーターであれ、
乗らないに越した事はありません。
先進事例とされる長岡市役所は1階に集約しています。
それではなぜ、1階に集約出来ないのか。
これまた「市役所は集いの場」なる発想によるものです。
現庁舎跡地に造られる巨大な「市民の広場」に続き、
庁舎入り口には「市民ホール」、
それを過ぎると「市民の座」なる大きな待ち合いスペースが。
その奥に、ようやく窓口が待っています。

 

前回お話した通り、
市民が利用出来る駐車場の多くは、
庁舎から一番遠い場所にあり、
「市民の広場」を歩いて庁舎まで行かなければなりません。
庁舎に入っても、
「市民ホール」や「市民の座」を通過しなくてはなりません。
皮肉な事に、この三つの「市民◯◯」が、
市役所に足を運ぶ市民の利便性を削ぐ結果になっています。
市側は、私達に何をさせたいのでしょうか。

 

 

【市議会議員の皆様向け、中庭】

 

「議員控え室等が暗くならないよう、
中庭を設置して自然採光を確保します」だそうです。
ということで、大きくないとはいえ、
市議会関係が集約された5階に中庭が造られます。
ちなみに、議員控え室は全て窓側に位置します。
ですので、
厳密には「廊下が暗くならないよう」です。
いずれにせよ、理解出来ません。
コストはどれ程かわかりませんが、
この建物のコンセプトを表す一つです。

 

 

これに限らず、
市議会の大多数の方は、
この設計に関して「妥当」と判断し予算を認めました。
私にはムダも過剰施設も多く、
その反面、
市民の立場にたっていない不便な設計と感じられますが、
市議会議員の大多数は違うようです。
おまけに会派からの意見で、
「高齢者が散歩出来るように、外にトイレを造ったらどうか」
そんな意見すら出ていました。

 

本件に関する市議の方々の考え方、反応は、
次回書きたいと思います。

 

 

さて、
昨日、市長は一転して
「設計変更もありうる」との姿勢を示しました。
当然のことと思います。
一週間で考え方を変えたことなりますが、
それが出来るならば、
なぜに10億円上乗せした前回の入札前に
同じ事が出来なかったのか、
不思議でなりません。
もっと言えば、
そもそもの設計段階で削れるところは最初から削っておけ!
と怒りたくもなります。
設計自体のムダのみならず、
二度の入札失敗により契約時期が遅れ、
消費税増税分の数億円が新たな負担となります。
入札が二度も失敗する前に、設計変更の判断が出来れば、
避けられた支出です。
つまり、この数億円という支出は、
市長判断の遅れという唯一の理由による、
純粋な損害です。
市にしてみれば、たかが数億かもしれませんが、
それら全ては私達が収めた市民税。

 

 

見上まりこ秋田市議がHPで、
集会の告知の前段に、以下のような分析を書いています。
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「秋田の人はタイミングが遅いなぁ」
秋田に帰ってきた時の私の正直な感想です。
議会の承認を経て、形が見えだしてから、
「あれはダメだ」と言い出す。それでは遅い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに、その通りです。
議会の承認を経てからじゃ遅いんです。
でも、なんか悔しいですね。こう言われるのは。

 

私達には議会で決まる前の情報が、余りにも乏しい。
この新庁舎に関しても、
市民向け説明会は1回のみ。
2度の入札失敗を経ても、
市長が市民に直接説明する機会はない。
今度の9月議会で、
市長は早速新方針を打ち出すそうですが、
その前に、
市民の皆さんの意見を聞いてもらいたいものです。

 

そこで考えている事が一つ。
地方自治法に住民による直接請求権が定められています。
請求内容は限定的ですが、
有権者の50分の1で請求する事ができます。
つまり、市民5400人の署名で様々な請求ができます。

色々やり方を考えたいと思います。

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