202001月30日

【知事と市長、胆力の見せ所】

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明日、秋田県知事と秋田市長が河野防衛大臣に面会する予定とのこと。報道のみならず、大臣本人からもその旨教えられました。

もちろん議題は、イージス・アショアの新屋演習場への配備について。

これで7度目の地元首長と政府の面談になりますが、今回ほど大事な面談はないと思っています。それは、新屋演習場への配備を政府に断念させる大きな役割を知事と市長が担うからです。
ボールは、知事と市長が持っています。

私自身、国会質疑を通じ、二年に渡って配備方針に係る政府の考え方を明らかにしてきました。

2018年2月、小野寺防衛大臣(当時)が

「地元の首長の理解と協力は(配備決定に)必須なことだと思います」

と答弁し、
そして翌年の2019年6月に、岩屋防衛大臣(当時)が

「知事さんや市長さんのご理解を得るということは(配備の)前提だろうと考えております」

と、より具体的に、政府の考える配備条件を答弁しました

つまり、知事と市長が理解を示さない限り、政府としてはイージス・アショアを配備しないという論理構造になっています。

そのような環境の中、いままで知事や市長は新屋演習場への配備に関して、はっきりとした賛否を明らかにしてきませんでした。むしろ、若干賛成とも思えるような発言が散見される状態でした。
しかし、最近になって明確に反対意見を述べるようになりました。

昨年9月には、知事が報道に対し

「新屋は適地ではない。あれだけ近いところを許容する考えはない」

と、はっきりと新屋配備反対を明言しました。
市長も本年に入り、

「(新屋配備は)市民の理解を得るのは難しいと防衛相にはっきり伝える」

と発言しています。

知事や市長が上記の態度を示すようになってからは初めての政府との面談が、明日になります。

知事や市長の理解が前提としている政府にとって、「新屋は許容しない」と直接伝えるられることは、事実上、論理上、新屋を断念する以外に道はなくなります。

地元の会や、報道には「許容せず」と明言しながら、大臣本人には伝えられないというのは、考えにくいですが、知事と市長には、明日しっかり当初どおりの発言を明言してくれることを期待しております。

胆力の見せ所と思います。
期待しています。

 
 
 
 
 

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