202003月11日

【心に刻む一日】

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本日、東京は青空。9年前もこんな天気でした。
地震、津波、原発事故、計画停電、避難生活、想像を絶する多重被害に怯え、苦しめられた東日本大震災から9年。

 

コロナウイルスの政府の対応を議論するなかで、震災対応と比較する人もいます。

危機管理という切り口で確かに対比すべきところがあるかもしれませんが、
まだ対比するには十分な材料が揃っていないし、それは東日本大震災だって同じと思います。

 

東日本大震災には、そこに立ち会った人の数だけ視点があって、記憶があります。

その記憶を当時の感情と共に思い起こして、まさしく心に刻むことが何より大事だと考えています。

 

毎年毎年、刻まれたものは日常の余計なことで見えなくなっていくものなので。

 

私にとっては忘れてはいけないことが、余りにも沢山ある出来事でした。

今年は、以前書いた当時の記憶とそのブログを冊子にしました。

 

https://www.huffingtonpost.jp/…/earthquake_japan_b_11757078…

 

それは、震災発生から2年たった2013年、落選している最中、様々な資料をもとに当時を思い起こし、記憶のまま綴った備忘録です。

 

その後、機会を得て、そのブログがハフィントンポストに転載され、予想を超える多くの方にお読み頂きました。

「ネットは見られないから、冊子で欲しい」というお声も頂いたことから、ハフィントンポスト側の了解を得て、そのまま冊子化した次第です。

そして、僭越ながら党派問わず全国会議員のお部屋に冊子を届けさせて貰いました。

当時のことを知らない、忘れてしまった議員の方も多いだろうとの想いからです。

すると、意外なほど、多くの議員の方から読了後の感想を頂きました。

 

私の拙い記憶から、何かを感じ取り、引き継いで、心に刻んでもらえたら本望です。

 

引き継いでいくために、思い出すこと。

 

毎年、同じことをここに書いてます。

それは毎年同じ気持ちになるために。

 

多くの御霊に心から哀悼の気持ちを捧げます。

 

3月11日
寺田学

 

写真は、3月12日の早朝、福島第一原発重要免震棟にて。

 

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