201604月28日

【危機感の違い】

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地方の人口減少が叫ばれてしばらく経つが、やはり地方間で差が出てきているのは事実のよう。
先日、地方創生委員会で審議をすべく資料を集めた。その中で、担当大臣である石破大臣の地元の鳥取県の資料も集める。内心、「大臣の地元は大丈夫なんですか?」と意地悪に聞くために。しかし、そんな意地悪な気持ちをもった自分を恥じる結果になる。秋田県と鳥取県の人口減少の推移を表にしたものを見て欲しい。鳥取県の人口減少が大幅に改善してきている。もしかすれば、来年には人口減少が止まるかもしれないほど。また、鳥取市は既に人口が増加している。県庁所在地は、県内の過疎地域から人口を集め県外流出を防ぐいわゆる「ダム機能」で増える傾向にあるとはいえ、県全体の人口減少が止まりかけているなかでの増加は評価できる。
一方、秋田県はどうだろう。年々人口減少率は高くなっている。加速度を増して人口が減っている。秋田市は鳥取のようなダム機能を果たすことなく、大幅に人口を減らしている。秋田県は高齢化が全国で一番早かったから自然減のインパクトが大きいとはいえ、鳥取とは随分と様子が違う。
この違いはなんですかね、と色々な省庁の幹部に聞くと「危機感の違いでしょうね」とのこと。「鳥取は、かなり前から頑張って人口減対策をしてきた。それがようやく結果にみえてきた。秋田県は開き直っているようにも見える。それも一つのスタイルではありますが。。。」と。
結果はすぐに出ない。数年前から取り組んだことが時間差で成果として現れる。秋田県が以前から取り組んでいることが、時間差となって来年にでも喜ばしき成果として現れて欲しいところだが、マイナスの成果が今現れているとしたら、それは手遅れということなのだろうか。
開き直っていると霞ヶ関から見られる県ではあって欲しくない。
国会議員として色々手を尽くしたい。

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