202102月17日

【コロナ禍を乗り越えていくために】 〜知事選挙について〜

本日、県庁で佐竹知事と面会し、来たる知事選挙に関して忌憚ない話し合いを行って参りました。
それを受けて、この知事選に関しての私の向き合い方を申し上げたいと思います。

まず、この知事選挙の最大の焦点は「コロナ対策」、これに尽きると考えております。
争点という切り口で言うならば、「コロナ対策を誰が担うべきか」が問われる選挙と考えています。
もちろん、産業振興など県政課題は山積しておりますが、それもこのコロナ禍をいかに乗り越えるかによって、その行く末は大きく左右されることは否めません。

この一年、日本のみならず世界はコロナに苦しみ大きな犠牲を払ってきました。しかし、いまだにコロナの苦しみから脱却することは叶わず、命や経済など、生活に直結する部分に大きな影響を及ぼしています。
現状を脱却すべく、国会では法改正を行うことで国全体としての制度設計を改め、地方の各知事らに大きな権限を付与しコロナ対策を強化しました。
そして今日、大きな希望となるワクチン接種も始まり、日本はいよいよコロナ禍を克服する入り口に立ち始めたと思います。

そのような中、秋田県が他県に遅れることなく、コロナ禍を克服していけるのか、マスクを外した昔の生活に一日でも早く戻すことができるかは、何より大事なことと考えています。

コロナ禍の最中に行われる知事選挙の、これら最大かつ唯一に近い争点に基づいて、私自身は、現職の佐竹知事を支援したいとの思いに至りました。

正直なところ、忸怩たる思いはあります。
ご存知の通り、今まで佐竹氏とは、私が直接ではないにせよ、全ての知事選挙で対峙してきました。そのうち2回は私の家族が戦っています。そして、私自身の選挙では毎回私の対立候補を応援してきた方です。

いままでの政治的な経緯で言えば、全く仲間ではありません。

また、今回の知事選挙で自民党秋田県連が佐竹知事を応援することを決めているように、知事の支援母体は、私のそれとは大きく異なります。

当然ながら、私を支援してくださる支持者の多くの方からは、今回の私の判断に異論が寄せられることと覚悟しています。
それでも、今回あえて現職の佐竹氏を支持することを決めたのは、秋田県がこのコロナ禍を乗り越えていくためには、現知事がこの一年コロナ対策として県庁を率いてきた経験と、12年ものあいだに築いた各市町村との信頼関係、各業界団体とのネットワークを絶やすことなくコロナ対策に注ぎ込むことが必要だと考えたからです。

今回、現職を支持する理由を一言で述べると「コロナ対応に空白を生まないため」です。

もちろん、いま、立候補を表明されている方は、いずれも優秀な方々だと認識しております。
立候補された方々の、県政への改革の気持ちは非常に大事だと私も思います。
そして県民の中にある、知事を変えて秋田を変えたいという漠然とした想いも十分理解できます。私も、そのような思いを抱く一人でもあるからです。

ただ、そのような県政改革は、コロナ禍を乗り越えたのちにこそ、活きるものと考えます。
いまは、兎にも角にもコロナ禍を一日でも早く乗り越えることが必要です。痛みを最小限に抑え、そののちに存分に県政改革を議論したいと思います。

当たり前のことではありますが、コロナ対応に準備期間はもはやなく、今まさに危機の最中にあります。
知事を交代することで、コロナ対策を一から練り直し、市町村や業界団体との関係を一から作り直す余裕が秋田県にあるのかと、私は強く危惧します。

コロナ対応において、市町村長に比べ知事には広域的に多くの役割が託されています。

特措法の改正で、知事の判断で事業者への自粛の命令や、医療体制の構築を指示できるようになりました。
知事の判断ひとつで、潰れなくていい店や会社を救える、失わなくてもいい命を救えるかもしれません。そのような権限を準備期間もなく新たな知事に任せることは、あまりにも酷だと思います。

それらの危機感と想いから、私にとっては異例中の異例ではありますが、佐竹氏を支援する決意に至りました。

「野党的な役割を期待していたのに」との声もあるかもしれませんが、コロナを前に政党や過去の経緯は気にしていられないと判断いたしました。

 

自分の態度を決めるにあたり、知事に直接お会いして、私の問題意識と想いをお伝えしてきました。
私から申し上げたことは、二つです。

一つは、
コロナ対策に関し、与党野党関係なく意見を聞き、実行に移すこと。
これは快諾を頂きました。

そしてもう一つ。
コロナ対策に全力で取り組み、ワクチン接種などの予防措置にも取り組んだ結果として、秋田としても安心できる生活を取り戻し、そしてコロナで傷んだ県の経済の回復に取り組んだら、潔く後進に道を譲ること。

かなり大胆な提案ではありますが、知事は「重く受け止める」と返答されました。
佐竹氏はそもそもとして「今まで続けてきたコロナ対策を他人に渡すことは、県民に対策の遅滞を招き、県民に不利益が及ぶ可能性があるとの危機感から今回立候補を決めたのだ」と。

自らの任期を事前に具体的に制限することは政治的に避けるべきでしょう。それでも、知事のこのコロナ対策にかける覚悟は重いものと受け止めました。

あなたが知事選に立候補するべきだ、との声も少なからず頂きました。
大変光栄なことと受け止めています。
ただ、その声を実行に移す判断に至らないこと、そしてコロナ禍の陣頭指揮を取る知事を決める大事な選挙ということから、私自身としての向き合い方をここに正直にお伝え致しました。

佐竹知事との過去の経緯もあり、直ちにご理解を頂ける判断とは考えておりません。それでも、この判断自体は純粋に秋田のことを考えた判断であると一人でも多くの方に伝わるよう、説明をつくし、結果を残していきたいと思います。


2021年2月17日

寺田学

写真は本日の記者会見。知事との面会後、会見を開き報道各社に知事選挙での対応について説明しました。

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